ダブリューディティティではどのように業務が進められているのでしょうか?
ダブリューディティティの働き方やさまざまなストーリーを、創業者との対談を通じて直接お伝えします。
当社のビジョンや理念、そして成長の過程における貴重な経験を、創業者の声からぜひご確認ください。
こんにちは。本日はお時間をいただきありがとうございます。
はい、こんにちは。このような貴重な機会をいただき、ありがとうございます。
少し遅めのタイミングで起業されたと思いますが、どのようなきっかけがあったのでしょうか?
実は、キャリアの初期には起業を考えたことはほとんどありませんでした。
「自分にできるのだろうか?」といった不安の方が大きかったですね。特に会社員生活を始めたばかりの頃は、
自信があまりなかったと思います。しかし、さまざまな経験を積むうちに「自分も何か事業をやってみたい」という思いが強くなりました。
ただ、「では、どんなアイデアで起業すればいいのか?」と悩むことも多かったですね。
「自分がお金を投資したいと思う事業なのか?」という観点で考えると、なかなか納得できるアイデアが見つかりませんでした。
良いアイデアが浮かんでも、「これはこういう理由で難しいかもしれない」「事業化するのは大変だな」と、現実的な壁を感じることが多かったです。
会社でさまざまな企画を検討する中で、それを超えるアイデアでなければ成功は難しいと感じていました。
そのため、起業には慎重になっていましたが、今回の介護関連サービスに関しては、
自分自身の経験を通じて「これは本当に必要だ」と確信できたんです。それが、起業を決意した大きなきっかけとなりました。
起業前にさまざまな企業や文化に触れられたかと思いますが、そうした経験は現在の会社経営に役立っていますか?
はい、もちろん大いに役立っています。やはり、試行錯誤を減らしたり、業務の効率を高めたりする上で非常に大きな影響を与えていると思います。 これまで複数の企業で働く中で、サービスの開発プロセスやさまざまな手法を経験することができました。 それにより、どのようにすれば業務をより効率的に進められるのか、自分なりのノウハウを積み重ねることができました。 そのおかげで、今、自分が考えるプロダクトやサービスを最も効率的な方法で形にできるようになったと感じています。 特に重要な意思決定をする際に、どの価値を最も重視すべきか、その基準が明確になりました。これにより、 決断が必要な場面でも以前より迅速かつ自信を持って判断できるようになりました。 今では、他人の目を気にすることなく、会社の方向性に合った最善の選択をすることができるようになったと思います。
代表が意思決定を行う際に、最も大切にしている価値観は何でしょうか?
さまざまな種類の意思決定を行う場面がありますが、プロダクトに関する決定では「ユーザー中心の思考」が最も重要な判断基準です。
新しい機能を追加したり、改善を進める際には、「これは本当にユーザーが求めているものなのか?」を常に最優先で考えています。
この過程で特に大切にしているのは、「ユーザーと自分を同一視しないこと」です。
多くの人が陥りがちなミスのひとつに、自分が作るサービスへの愛着や関心、またその分野に対する深い知識があるために、
ユーザーの視点よりも自分の視点で判断してしまうことがあります。つまり、サービスを提供する立場として、自分自身とユーザーを同じ目線で考えてしまうケースが多いんです。
しかし、製品について最も詳しいことと、実際のユーザーを深く理解していることは必ずしも一致しません。
特に私の場合、介護福祉士の資格を取得し、介護の現場経験もありますが、実際に介護を担う主な年齢層や、
スマートフォン・デジタルリテラシーのレベルを考えると、私は比較的デジタルに慣れている方です。
そのため、自分にとって簡単な機能や画面が、必ずしもユーザーにとっても使いやすいとは限らないと認識しています。
こうしたギャップを埋めるために、可能な限り多くのユーザーインタビューを行い、ユーザーの視点からサービスを見ることを常に意識しています。
また、プロダクト以外の業務プロセスについては、「効率性」を最も重視しています。
スタートアップは限られた人員とリソースの中で運営されるため、チームメンバーが持つスキルを最大限に活かし、
最も効率的な形で業務を進めることが重要です。自分が得意とすることに集中し、それを効率的にこなすことが大切だと思います。
「時間が余ったらどうするか?」と聞かれたら、私は「休むべきだ」と考えています。以前、あるアイドルのオーディション番組で、
最初は不安から徹夜で練習していたものの、後には体力を考慮してしっかり睡眠をとり、集中して練習を行うようになった結果、
パフォーマンスが大幅に向上したという話を聞いたことがあります。スタートアップの業務も同じだと思っています。
長時間働くことが必ずしも良い結果を生むわけではなく、短時間でも密度の高い、効率的な時間の使い方が重要だと、さまざまな経験を通じて学びました。
そのため、どのような問題が発生した場合でも、常に最も効率的な方法で意思決定を行うことを心がけています。
他に、会社のメンバーに対して特に強調したり、重要だと考えている点はありますか?
最も重要なのは、プロダクトの方向性やロードマップに対する考えがチーム全員で一致していることです。 プロダクトの細かい機能については、メンバー間で意見の違いがあるのは当然のことです。 しかし、「なぜこのサービスを提供するのか?」、「このサービスの核となるポイントは何か?」といった根本的な部分に関して、 チーム内で共通認識が持てていることが、良いサービスを作るために欠かせないと考えています。 こうした点は一見、当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実際の組織運営においては最も難しい部分でもあります。 特に代表として忘れてはならないのは、「自分が知っていることをメンバーも同じように理解している」という錯覚に陥らないことです。 チームメンバーごとに、サービスに対する理解度は異なり、それを完全に一致させることは現実的に不可能だと考えています。 そのため、なぜこの方向性に進むのかを定期的に共有し、チーム全体で考えを深める機会を設けることが何よりも重要です。 こうした継続的なコミュニケーションを通じて、すべてのメンバーが同じ目標とビジョンを共有できるよう努めています。
では、そのようなメンバーを採用する際の基準はありますか?
この点については、いくつかの観点に分けて考える必要があると思います。もちろん、優秀なメンバーを採用することは重要ですが、
最も大切なのは、私の考えやビジョンを理解し、共感できるリーダーを採用することだと考えています。
例えば、ビジネス、開発、デザインといった各分野の組織がある場合、私の考えと一致し、しっかりとシンクロできるリーダーを迎え入れることが最優先です。
そして、そのリーダーがチームを率いていく上で、同じ方向性を持つメンバーを採用することが重要だと思っています。
特に開発チームに関して言えば、私は開発の細かな部分について、エンジニアと同じレベルで判断することはできません。
そのため、私とプロダクトやビジネスロジックの部分で共通認識を持てるリーダーを選び、そのリーダーの開発スタイルを信頼し、
任せることが大切だと考えています。他のチームについても同様の考え方です。ですので、各分野のリーダーを採用することが最も重要であり、
彼らが築くチーム文化にフィットするメンバーを選ぶことが、会社全体の成長にとって不可欠だと思っています。
また、もし私が直接メンバーを採用する場合には、固定観念にとらわれず、周囲と柔軟に協力できる人を最も重要な基準として見ています。
自分の意見やこだわりを持つことは非常に重要ですが、会社では常に自分の意見が通るとは限りません。
そのため、意見が通らなかった場合でも、どのようにその方向性に対して献身し、前向きに取り組めるかが重要なポイントだと考えています。
現在の株式会社ダブリューディティティのメンバーを選んだ理由も、
そういった点が大きく影響したのでしょうか?
はい、もちろんです。他者の意見を受け入れ、柔軟に対応できるかどうかが、共に働けるかを判断する上で最も重要なポイントでした。
そして、自律性も非常に大きな要素として影響しました。現在、ダブリューディティティは基本的にリモートワークをベースにしており、
日本で勤務するメンバーもいるため、メンバー自身の自主的な働き方がなければ生産性を維持するのが難しい環境です。
また、私自身も細かく業務を管理するスタイルではないため、自分の仕事に対して責任を持ち、主体的に進めていく意欲があるかどうかを非常に重視しました。
そのため、現在のメンバーは、自律的に仕事を進められる強い意志を持ち、柔軟なコミュニケーションが取れることが採用の決め手となりました。
お話ありがとうございました。
最後に、今後どのような会社文化を築いていきたいとお考えですか?
私の目標は、「小さくても強いチーム」を作ることです。必ずしも大規模なチームでなくても、効率的に運営することで、 十分に市場で競争力のある企業として確立できると考えています。特に、プロダクトやサービスの方向性を一貫させ、 全員が同じ目標に向かって進むことを重視しており、むしろ人数が多すぎると、その方向性の統一が難しくなる場合があると感じています。 現在は、さまざまな外部ソリューションが充実している時代です。そのため、コアメンバーを維持しながら生産性と効率性を高めることで、 少数精鋭の組織でも大きな力を発揮できる会社を目指しています。人数が少ないからこそ、意思決定のスピードが速く、 柔軟に市場の変化に対応できる強みがあります。メンバー一人ひとりが自分の役割を明確に理解し、最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を作ることで、 「規模ではなく質」で勝負できる会社を築いていきたいと思います。
ダブリューディティティではどのように業務が進められているのでしょうか?
ダブリューディティティの働き方やさまざまなストーリーを、創業者との対談を通じて直接お伝えします。
当社のビジョンや理念、そして成長の過程における貴重な経験を、創業者の声からぜひご確認ください。
こんにちは。本日はお時間をいただきありがとうございます。
はい、こんにちは。このような貴重な機会をいただき、ありがとうございます。
少し遅めのタイミングで起業されたと思いますが、どのようなきっかけがあったのでしょうか?
実は、キャリアの初期には起業を考えたことはほとんどありませんでした。
「自分にできるのだろうか?」といった不安の方が大きかったですね。特に会社員生活を始めたばかりの頃は、
自信があまりなかったと思います。しかし、さまざまな経験を積むうちに「自分も何か事業をやってみたい」という思いが強くなりました。
ただ、「では、どんなアイデアで起業すればいいのか?」と悩むことも多かったですね。
「自分がお金を投資したいと思う事業なのか?」という観点で考えると、なかなか納得できるアイデアが見つかりませんでした。
良いアイデアが浮かんでも、「これはこういう理由で難しいかもしれない」「事業化するのは大変だな」と、現実的な壁を感じることが多かったです。
会社でさまざまな企画を検討する中で、それを超えるアイデアでなければ成功は難しいと感じていました。
そのため、起業には慎重になっていましたが、今回の介護関連サービスに関しては、
自分自身の経験を通じて「これは本当に必要だ」と確信できたんです。それが、起業を決意した大きなきっかけとなりました。
起業前にさまざまな企業や文化に触れられたかと思いますが、そうした経験は現在の会社経営に役立っていますか?
はい、もちろん大いに役立っています。やはり、試行錯誤を減らしたり、業務の効率を高めたりする上で非常に大きな影響を与えていると思います。 これまで複数の企業で働く中で、サービスの開発プロセスやさまざまな手法を経験することができました。 それにより、どのようにすれば業務をより効率的に進められるのか、自分なりのノウハウを積み重ねることができました。 そのおかげで、今、自分が考えるプロダクトやサービスを最も効率的な方法で形にできるようになったと感じています。 特に重要な意思決定をする際に、どの価値を最も重視すべきか、その基準が明確になりました。これにより、 決断が必要な場面でも以前より迅速かつ自信を持って判断できるようになりました。 今では、他人の目を気にすることなく、会社の方向性に合った最善の選択をすることができるようになったと思います。
代表が意思決定を行う際に、最も大切にしている価値観は何でしょうか?
さまざまな種類の意思決定を行う場面がありますが、プロダクトに関する決定では「ユーザー中心の思考」が最も重要な判断基準です。
新しい機能を追加したり、改善を進める際には、「これは本当にユーザーが求めているものなのか?」を常に最優先で考えています。
この過程で特に大切にしているのは、「ユーザーと自分を同一視しないこと」です。
多くの人が陥りがちなミスのひとつに、自分が作るサービスへの愛着や関心、またその分野に対する深い知識があるために、
ユーザーの視点よりも自分の視点で判断してしまうことがあります。つまり、サービスを提供する立場として、自分自身とユーザーを同じ目線で考えてしまうケースが多いんです。
しかし、製品について最も詳しいことと、実際のユーザーを深く理解していることは必ずしも一致しません。
特に私の場合、介護福祉士の資格を取得し、介護の現場経験もありますが、実際に介護を担う主な年齢層や、
スマートフォン・デジタルリテラシーのレベルを考えると、私は比較的デジタルに慣れている方です。
そのため、自分にとって簡単な機能や画面が、必ずしもユーザーにとっても使いやすいとは限らないと認識しています。
こうしたギャップを埋めるために、可能な限り多くのユーザーインタビューを行い、ユーザーの視点からサービスを見ることを常に意識しています。
また、プロダクト以外の業務プロセスについては、「効率性」を最も重視しています。
スタートアップは限られた人員とリソースの中で運営されるため、チームメンバーが持つスキルを最大限に活かし、
最も効率的な形で業務を進めることが重要です。自分が得意とすることに集中し、それを効率的にこなすことが大切だと思います。
「時間が余ったらどうするか?」と聞かれたら、私は「休むべきだ」と考えています。以前、あるアイドルのオーディション番組で、
最初は不安から徹夜で練習していたものの、後には体力を考慮してしっかり睡眠をとり、集中して練習を行うようになった結果、
パフォーマンスが大幅に向上したという話を聞いたことがあります。スタートアップの業務も同じだと思っています。
長時間働くことが必ずしも良い結果を生むわけではなく、短時間でも密度の高い、効率的な時間の使い方が重要だと、さまざまな経験を通じて学びました。
そのため、どのような問題が発生した場合でも、常に最も効率的な方法で意思決定を行うことを心がけています。
他に、会社のメンバーに対して特に強調したり、重要だと考えている点はありますか?
最も重要なのは、プロダクトの方向性やロードマップに対する考えがチーム全員で一致していることです。 プロダクトの細かい機能については、メンバー間で意見の違いがあるのは当然のことです。 しかし、「なぜこのサービスを提供するのか?」、「このサービスの核となるポイントは何か?」といった根本的な部分に関して、 チーム内で共通認識が持てていることが、良いサービスを作るために欠かせないと考えています。 こうした点は一見、当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実際の組織運営においては最も難しい部分でもあります。 特に代表として忘れてはならないのは、「自分が知っていることをメンバーも同じように理解している」という錯覚に陥らないことです。 チームメンバーごとに、サービスに対する理解度は異なり、それを完全に一致させることは現実的に不可能だと考えています。 そのため、なぜこの方向性に進むのかを定期的に共有し、チーム全体で考えを深める機会を設けることが何よりも重要です。 こうした継続的なコミュニケーションを通じて、すべてのメンバーが同じ目標とビジョンを共有できるよう努めています。
では、そのようなメンバーを採用する際の基準はありますか?
この点については、いくつかの観点に分けて考える必要があると思います。もちろん、優秀なメンバーを採用することは重要ですが、
最も大切なのは、私の考えやビジョンを理解し、共感できるリーダーを採用することだと考えています。
例えば、ビジネス、開発、デザインといった各分野の組織がある場合、私の考えと一致し、しっかりとシンクロできるリーダーを迎え入れることが最優先です。
そして、そのリーダーがチームを率いていく上で、同じ方向性を持つメンバーを採用することが重要だと思っています。
特に開発チームに関して言えば、私は開発の細かな部分について、エンジニアと同じレベルで判断することはできません。
そのため、私とプロダクトやビジネスロジックの部分で共通認識を持てるリーダーを選び、そのリーダーの開発スタイルを信頼し、
任せることが大切だと考えています。他のチームについても同様の考え方です。ですので、各分野のリーダーを採用することが最も重要であり、
彼らが築くチーム文化にフィットするメンバーを選ぶことが、会社全体の成長にとって不可欠だと思っています。
また、もし私が直接メンバーを採用する場合には、固定観念にとらわれず、周囲と柔軟に協力できる人を最も重要な基準として見ています。
自分の意見やこだわりを持つことは非常に重要ですが、会社では常に自分の意見が通るとは限りません。
そのため、意見が通らなかった場合でも、どのようにその方向性に対して献身し、前向きに取り組めるかが重要なポイントだと考えています。
現在の株式会社ダブリューディティティのメンバーを選んだ理由も、
そういった点が大きく影響したのでしょうか?
はい、もちろんです。他者の意見を受け入れ、柔軟に対応できるかどうかが、共に働けるかを判断する上で最も重要なポイントでした。
そして、自律性も非常に大きな要素として影響しました。現在、ダブリューディティティは基本的にリモートワークをベースにしており、
日本で勤務するメンバーもいるため、メンバー自身の自主的な働き方がなければ生産性を維持するのが難しい環境です。
また、私自身も細かく業務を管理するスタイルではないため、自分の仕事に対して責任を持ち、主体的に進めていく意欲があるかどうかを非常に重視しました。
そのため、現在のメンバーは、自律的に仕事を進められる強い意志を持ち、柔軟なコミュニケーションが取れることが採用の決め手となりました。
お話ありがとうございました。
最後に、今後どのような会社文化を築いていきたいとお考えですか?
私の目標は、「小さくても強いチーム」を作ることです。必ずしも大規模なチームでなくても、効率的に運営することで、 十分に市場で競争力のある企業として確立できると考えています。特に、プロダクトやサービスの方向性を一貫させ、 全員が同じ目標に向かって進むことを重視しており、むしろ人数が多すぎると、その方向性の統一が難しくなる場合があると感じています。 現在は、さまざまな外部ソリューションが充実している時代です。そのため、コアメンバーを維持しながら生産性と効率性を高めることで、 少数精鋭の組織でも大きな力を発揮できる会社を目指しています。人数が少ないからこそ、意思決定のスピードが速く、 柔軟に市場の変化に対応できる強みがあります。メンバー一人ひとりが自分の役割を明確に理解し、最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を作ることで、 「規模ではなく質」で勝負できる会社を築いていきたいと思います。
ダブリューディティティではどのように業務が進められているのでしょうか?
ダブリューディティティの働き方やさまざまなストーリーを、創業者との対談を通じて直接お伝えします。
当社のビジョンや理念、そして成長の過程における貴重な経験を、創業者の声からぜひご確認ください。
こんにちは。本日はお時間をいただきありがとうございます。
はい、こんにちは。このような貴重な機会をいただき、ありがとうございます。
少し遅めのタイミングで起業されたと思いますが、どのようなきっかけがあったのでしょうか?
実は、キャリアの初期には起業を考えたことはほとんどありませんでした。
「自分にできるのだろうか?」といった不安の方が大きかったですね。特に会社員生活を始めたばかりの頃は、
自信があまりなかったと思います。しかし、さまざまな経験を積むうちに「自分も何か事業をやってみたい」という思いが強くなりました。
ただ、「では、どんなアイデアで起業すればいいのか?」と悩むことも多かったですね。
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会社でさまざまな企画を検討する中で、それを超えるアイデアでなければ成功は難しいと感じていました。
そのため、起業には慎重になっていましたが、今回の介護関連サービスに関しては、
自分自身の経験を通じて「これは本当に必要だ」と確信できたんです。それが、起業を決意した大きなきっかけとなりました。
起業前にさまざまな企業や文化に触れられたかと思いますが、そうした経験は現在の会社経営に役立っていますか?
はい、もちろん大いに役立っています。やはり、試行錯誤を減らしたり、業務の効率を高めたりする上で非常に大きな影響を与えていると思います。 これまで複数の企業で働く中で、サービスの開発プロセスやさまざまな手法を経験することができました。 それにより、どのようにすれば業務をより効率的に進められるのか、自分なりのノウハウを積み重ねることができました。 そのおかげで、今、自分が考えるプロダクトやサービスを最も効率的な方法で形にできるようになったと感じています。 特に重要な意思決定をする際に、どの価値を最も重視すべきか、その基準が明確になりました。これにより、 決断が必要な場面でも以前より迅速かつ自信を持って判断できるようになりました。 今では、他人の目を気にすることなく、会社の方向性に合った最善の選択をすることができるようになったと思います。
代表が意思決定を行う際に、最も大切にしている価値観は何でしょうか?
さまざまな種類の意思決定を行う場面がありますが、プロダクトに関する決定では「ユーザー中心の思考」が最も重要な判断基準です。
新しい機能を追加したり、改善を進める際には、「これは本当にユーザーが求めているものなのか?」を常に最優先で考えています。
この過程で特に大切にしているのは、「ユーザーと自分を同一視しないこと」です。
多くの人が陥りがちなミスのひとつに、自分が作るサービスへの愛着や関心、またその分野に対する深い知識があるために、
ユーザーの視点よりも自分の視点で判断してしまうことがあります。つまり、サービスを提供する立場として、自分自身とユーザーを同じ目線で考えてしまうケースが多いんです。
しかし、製品について最も詳しいことと、実際のユーザーを深く理解していることは必ずしも一致しません。
特に私の場合、介護福祉士の資格を取得し、介護の現場経験もありますが、実際に介護を担う主な年齢層や、
スマートフォン・デジタルリテラシーのレベルを考えると、私は比較的デジタルに慣れている方です。
そのため、自分にとって簡単な機能や画面が、必ずしもユーザーにとっても使いやすいとは限らないと認識しています。
こうしたギャップを埋めるために、可能な限り多くのユーザーインタビューを行い、ユーザーの視点からサービスを見ることを常に意識しています。
また、プロダクト以外の業務プロセスについては、「効率性」を最も重視しています。
スタートアップは限られた人員とリソースの中で運営されるため、チームメンバーが持つスキルを最大限に活かし、
最も効率的な形で業務を進めることが重要です。自分が得意とすることに集中し、それを効率的にこなすことが大切だと思います。
「時間が余ったらどうするか?」と聞かれたら、私は「休むべきだ」と考えています。以前、あるアイドルのオーディション番組で、
最初は不安から徹夜で練習していたものの、後には体力を考慮してしっかり睡眠をとり、集中して練習を行うようになった結果、
パフォーマンスが大幅に向上したという話を聞いたことがあります。スタートアップの業務も同じだと思っています。
長時間働くことが必ずしも良い結果を生むわけではなく、短時間でも密度の高い、効率的な時間の使い方が重要だと、さまざまな経験を通じて学びました。
そのため、どのような問題が発生した場合でも、常に最も効率的な方法で意思決定を行うことを心がけています。
他に、会社のメンバーに対して特に強調したり、重要だと考えている点はありますか?
最も重要なのは、プロダクトの方向性やロードマップに対する考えがチーム全員で一致していることです。 プロダクトの細かい機能については、メンバー間で意見の違いがあるのは当然のことです。 しかし、「なぜこのサービスを提供するのか?」、「このサービスの核となるポイントは何か?」といった根本的な部分に関して、 チーム内で共通認識が持てていることが、良いサービスを作るために欠かせないと考えています。 こうした点は一見、当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実際の組織運営においては最も難しい部分でもあります。 特に代表として忘れてはならないのは、「自分が知っていることをメンバーも同じように理解している」という錯覚に陥らないことです。 チームメンバーごとに、サービスに対する理解度は異なり、それを完全に一致させることは現実的に不可能だと考えています。 そのため、なぜこの方向性に進むのかを定期的に共有し、チーム全体で考えを深める機会を設けることが何よりも重要です。 こうした継続的なコミュニケーションを通じて、すべてのメンバーが同じ目標とビジョンを共有できるよう努めています。
では、そのようなメンバーを採用する際の基準はありますか?
この点については、いくつかの観点に分けて考える必要があると思います。もちろん、優秀なメンバーを採用することは重要ですが、
最も大切なのは、私の考えやビジョンを理解し、共感できるリーダーを採用することだと考えています。
例えば、ビジネス、開発、デザインといった各分野の組織がある場合、私の考えと一致し、しっかりとシンクロできるリーダーを迎え入れることが最優先です。
そして、そのリーダーがチームを率いていく上で、同じ方向性を持つメンバーを採用することが重要だと思っています。
特に開発チームに関して言えば、私は開発の細かな部分について、エンジニアと同じレベルで判断することはできません。
そのため、私とプロダクトやビジネスロジックの部分で共通認識を持てるリーダーを選び、そのリーダーの開発スタイルを信頼し、
任せることが大切だと考えています。他のチームについても同様の考え方です。ですので、各分野のリーダーを採用することが最も重要であり、
彼らが築くチーム文化にフィットするメンバーを選ぶことが、会社全体の成長にとって不可欠だと思っています。
また、もし私が直接メンバーを採用する場合には、固定観念にとらわれず、周囲と柔軟に協力できる人を最も重要な基準として見ています。
自分の意見やこだわりを持つことは非常に重要ですが、会社では常に自分の意見が通るとは限りません。
そのため、意見が通らなかった場合でも、どのようにその方向性に対して献身し、前向きに取り組めるかが重要なポイントだと考えています。
現在の株式会社ダブリューディティティのメンバーを選んだ理由も、
そういった点が大きく影響したのでしょうか?
はい、もちろんです。他者の意見を受け入れ、柔軟に対応できるかどうかが、共に働けるかを判断する上で最も重要なポイントでした。
そして、自律性も非常に大きな要素として影響しました。現在、ダブリューディティティは基本的にリモートワークをベースにしており、
日本で勤務するメンバーもいるため、メンバー自身の自主的な働き方がなければ生産性を維持するのが難しい環境です。
また、私自身も細かく業務を管理するスタイルではないため、自分の仕事に対して責任を持ち、主体的に進めていく意欲があるかどうかを非常に重視しました。
そのため、現在のメンバーは、自律的に仕事を進められる強い意志を持ち、柔軟なコミュニケーションが取れることが採用の決め手となりました。
お話ありがとうございました。
最後に、今後どのような会社文化を築いていきたいとお考えですか?
私の目標は、「小さくても強いチーム」を作ることです。必ずしも大規模なチームでなくても、効率的に運営することで、 十分に市場で競争力のある企業として確立できると考えています。特に、プロダクトやサービスの方向性を一貫させ、 全員が同じ目標に向かって進むことを重視しており、むしろ人数が多すぎると、その方向性の統一が難しくなる場合があると感じています。 現在は、さまざまな外部ソリューションが充実している時代です。そのため、コアメンバーを維持しながら生産性と効率性を高めることで、 少数精鋭の組織でも大きな力を発揮できる会社を目指しています。人数が少ないからこそ、意思決定のスピードが速く、 柔軟に市場の変化に対応できる強みがあります。メンバー一人ひとりが自分の役割を明確に理解し、最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を作ることで、 「規模ではなく質」で勝負できる会社を築いていきたいと思います。